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エルサルバドルの産地情報

エルサルバドルコーヒーの産地情報

エルサルバドル国旗



・基本データ
国名 :エルサルバドル共和国(漢字表記は救世主国)
面積 :21,040平方キロメートル(九州の約半分)
人口 :約611万人(2014年)
民族 :スペイン系白人と先住民の混血約84%、先住民約5.6%、ヨーロッパ系約10%
首都 :サンサルバドル
言語 :スペイン語
宗教 :カトリック教
GDP :25,850百万ドル(2015年)
主要産業 :軽工業(輸出向け繊維縫製産業)、農業(コーヒー、砂糖等)
通貨 :米ドル
独立した年:1821年スペインより独立

 アステカ帝国を征服したエルナン・コルテスの部下であったペドロ・デ・アルバラードよって「救世主」を意味するエルサルバドルと名付けられ、漢字表記も「救世主国」と表記されます。また、国花は「アラビカコーヒーノキ」です。

 スペインの植民地支配下ではグアテマラ総督領の一部として扱われ、1821年に総督領の独立にともない、スペインの支配から解放されます。その後は中米連邦に加盟しますが、連邦の崩壊とともに1841年に再び独立を果たします。
 
 植民地時代から農業や牧畜業、藍の生産が行われ、現在は特にコーヒー、砂糖、綿花の栽培が盛んですが、食料自給率は低く、農業国でありながら輸入に頼っています。

・国土
 エルサルバドルは、太平洋に面した中央アメリカでもっとも小さな国で、国境は西側をグアテマラ、北と東をホンジュラスと接し、その面積は九州の半分程度の大きさです。

 国土の東西を山脈が走り、大半が高原地帯となっており、平野部は沿岸にわずかにあるだけです。国内最高峰はエル・ピタル山(2,730m)となっています。そして国内には20以上の火山があり、北部山脈のイサルコ火山(1,910m)やサンタ・アナ火山(2,286m)が有名です。また環太平洋火山帯の上にあるため地震が多く、2001年の2月に2度にわたり大地震が起こり、合わせて1,259人が死亡する惨事も起きています(エル・サルバドル大地震)。

・気候
 エルサルバドルの季節は雨季(5月~10月)と乾季(11月~4月)にはっきりと分かれています。雨季になると太平洋からの低気圧の影響で、南部の丘陵地帯を中心に年間2,000mmもの雨が降ります。

 気候は高度により異なり、太平洋側の低地では一年を通じて蒸し暑い熱帯性ですが、首都サンサルバドルを含む中央高原や山岳地帯では比較的過ごしやすい気候となっています。また、首都サンサルバドルでは年間平均気温が23.3℃、年間降水量は約1,800mmです。

・歴史
 エルサルバドルで本格的なコーヒー栽培が始まったのは1858年のことだといわれています。アメリカやヨーロッパで消費が拡大するなか、政府はコーヒーの生産を拡大させるために、国有地を3分の2の面積をコーヒー栽培にあてるという条件で無償で譲渡する政策をとりました。その結果プランテーション(大農園)が次々に建設されていき、1865年には海外へも輸出されるようになりました。

 こうして経済はコーヒーの生産に特化したモノカルチャー経済として発展していきますが、結果として少数の地主に土地を集中させ、権力と富の集中を招き、わずかな富裕層(「14家族」とも表現される)による寡頭支配体制が確立していきました(19世紀後半から20世紀初頭にかけての歴代大統領たちは皆自身のコーヒー農園を所有しており、莫大な利益を上げた)。

 しかし、1929年の世界恐慌によりコーヒーの価格が暴落すると、コーヒーの輸出に依存したエルサルバドルの経済(この頃にはエルサルバドルの総輸出額に占めるコーヒーの割合が90%を超えていた)は深刻な打撃を受けました。

 この影響で、コーヒーの仕事に携わる労働者は職を失い、土地を持たない農民はプランテーションから追い出され、エルサルバドル経済は困窮しました。1932年にはエルサルバドルの西部サンタ・アナ県で共産主義者のファラブンド・マルティが農民を率いて武装蜂起しますが、これは政府軍によって鎮圧、マルティは処刑され、3万人もの農民が虐殺されています。この事件は「マタンサ(大虐殺」)としてエルサルバドルの歴史に記録されています。また、この時に軍を指揮したエルナンデス・マルティネスが大統領となり、コーヒーを保護する政策を進めました。そして、以後、50年にわたる軍政が続くこととなります。

 その後、1980年からの内戦で農地は荒れコーヒーの生産量も激減しますが、1992年に和平合意がなされた後は、再びコーヒーの生産が国の経済を支える重要な基幹産業となっていきます。

・コーヒー生産
 エルサルバドルの経済は農業に大きく依存しており、なかでもコーヒー生産は農業生産量の3分の1、輸出量の2分の1を占めるほど重要な産業となっています。このためコーヒー産業に従事する労働者も多く、労働人口の25%がコーヒーに関わる何らかの仕事をしています。また、コーヒーの生産量も2002年時点で9.2万トンに達し、これは全世界の生産量の1.2%に相当します。

 国内には火山が多く、ミネラルを含んだ酸性の土壌がコーヒーの栽培に適しています。代表的な産地は、西部のサンタ・アナ、アウアチャパン、中部のラ・リベルタ、サン・サルバドル、東部のウスルタン県などがあり、なかでもサンタアナは国内最大の産地で、総生産量のの22%を占ています。比較的小規模な農園が多いですが、国立コーヒー研究が品質改良などを行い、大粒で、品質の良い豆が生産されています。

 内戦などの影響で、生産性の高い他の品種への植え替えがなされなかったこともあり、伝統的な品種であるブルボン種が多く残っています(全体の68%)。次いでパーカス種(ブルボン種の突然変異種)が29%、他にはパカマラ種、カトゥーラ種、カトゥアイ種があり、なかでもパカマラ種は、パーカス種とマラゴジッペ種(ティピカ種の突然変異種)を交配したもので、種子が大きく、軽い酸味と甘味を持つと言われ、最近世界から注目を集めています。

 コーヒーの果実からコーヒー豆を取り出す精製はウォッシュド精製が主流ですが、最近ではセミウォッシュドも見られるようになってきています。また、豆の乾燥は天日乾燥が一般的です。

エルサルバドルのコーヒーレビューはこちらから
エルサルバドル サンタ リタ(自家焙煎 珈琲工房ひぐち)
エルサルバドル フィンカ サンブラス オレンジブルボン(珈琲問屋)



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2016/06/18(土) | エルサルバドル | トラックバック(-) | コメント(0)

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